処理工程

計量機
計量機
搬入された原料(魚さい)の重量を計ります。
受入ホッパー・粗破砕機
受入ホッパー
搬入された原料をホッパーに移します。
ホッパーは30㎥で一日分が入ります。
 
粗破砕機
マグロの頭などの大型原料を破砕します。
原料貯蔵タンク
原料貯蔵タンク
破砕した原料を冷蔵して保管します。
タンクは30㎥で一日分が保管できます。
クッカー
クッカー
蒸気で加熱して原料を煮ます。
タンパク質を熱凝固して回収しますが、煮すぎると魚油の品質が悪くなり、温度調節が重要です。
スクリュープレス
スクリュープレス
圧搾してプレスケーキ(しぼり粕)とプレスウォーター(煮汁)に分けます。
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デカンター
デカンター
スクリュープレスで分離されたプレスウォーターを遠心分離機で固液分離し、微細な固形分を回収します。
フィッシュオイル・三相分離機
フィッシュオイル
三相分離機
魚油、スティックウォーター、スラッジに分離します。
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フィッシュオイル
濃縮装置
濃縮装置
スティックウォーターは濃縮装置で水分を蒸発させて濃縮し、ソリュブル(高濃度たんぱく液)を作ります。ソリュブルはプレスケーキに添加して魚粉のタンパクを高めます。
ソリュブル
ドライヤー
ドライヤー
プレスケーキはドライヤーで乾燥させてフィッシュミール(魚粉)とします。
ミールクーラー
ミールクーラー
フィッシュミールを冷却しながらふるいに通し、大きな骨を分けるとともにロープや釣り糸などの混入物を除きます。
ミールタンク
ミールタンク
フィッシュミールを貯蔵します。
計量袋詰装置
計量袋詰装置
フレコンバックに袋詰して出荷します。
フィッシュミール

環境保全対策

排水処理設備

魚さい加工工程で発生する汚水は、濃縮蒸発の凝縮水、機器洗浄水、洗車排水等があります。処理設備は膜分離活性汚泥法を採用しており、浮上設備による油分除去、微生物処理によるBOD(有機汚濁物)の分解と窒素、リンの除去を行い、さらに0.4μm(マイクロメートル)の中空糸膜による膜ろ過でSS(浮遊物・濁り)、大腸菌等を完全に除去して透明で衛生的な処理水とします。処理水は工場内で冷却水や洗浄水等に再利用します。

ブロックフロー

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臭気処理設備

臭気の濃度と稼働時間に応じた3系統の脱臭で外部には臭いを出さない工場としています。

高濃度臭気処理

魚さい加工機器の内部に発生する高濃度の臭気は、各機器から直接吸引して脱臭ボイラー及び脱臭炉により燃焼脱臭します。

低濃度臭気処理

原料室や機械室など、室内の低濃度の臭気が外部に漏洩しないように大容量の換気で室内を負圧としています。この大容量で濃度の低い臭気は、酸・アルカリ・次亜塩素酸による薬液洗浄で脱臭して排気します。

排水臭気処理

汚水の処理過程で発生する臭気は、酸・アルカリ・次亜塩素酸による薬液洗浄と活性炭による吸着処理を併用し、24時間連続して脱臭、排気します。